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管理人の日常とか妄想を綴るトコです。いただいたコメントには、ブログのコメント機能で返信しております。
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すごいブログの調子が悪いです。
二回くらい書いた日記が消えました…orz
死んでしまえ忍者(毒)

というわけで、2時間位でやっつけで描いたイラストと、SSだけ投下していきます。228企画様にリンクを貼ろうとしたら調子がおかしくなるので、あとで時間のある時にまた…。



配色がすごくてすいません…

SSもかわいそうですみません!!!

 ケーキも用意した。 
 プレゼントはフランクミューラーのロングアイランド レトログラード エクィエーション パーペチュアルカレンダー クロノグラフ。普段は父親から贈られたという物を着けているが、2人で過ごす時専用にでもしてもらえれば。
 料理はデリバリーで揃えたものをテーブルに並べてある。もう冷めてしまったが、彼が帰ってきたら電子レンジで温めればいい。

 そわそわと落ち着かなく壁にかかった時計を見上げる。
 約束の時間は10時だ。もう10時半を回った。
 あと、一時間と20分で、今日という日は終わってしまう。

 ソファに座ったり、顔を洗いに行ったり、部屋の中を歩き回ったりしているうちに、待ちに待った音が聞こえた。玄関のチャイム。


「ただいま…」
 ちょっと疲れた色が滲む彼の声が、鍵を開ける音に重なって耳に飛び込んできた。
 おかえり、と言おうとしたが、ドキドキしすぎて逆に唇が固まってしまう。

「竜崎…どうしたの…何かあった?」
 滅多に出迎えなどしない私が玄関まで現れたのに、彼はキョトンとした表情を向けてくる。
「あ…いえその…」
 もしかして忘れているのだろうか。いやもしかしなくても忘れている。

「Hey! pisces boy!」
 焦るあまりおかしなことを口走ってしまったが、月は頭上にクエスチョンマークを浮かべて固まっている。

「…あの、今日、お誕生日ですよね」
 そういうと、月はようやく「…ああ」と頷きながら破顔した。

「そうか、今日は…。今日…え…今日…28日?」
「ええ」
 肯定すると月は見る見るうちに真っ青になった。

「ちょ…まずい、月末処理」
「え?」
「なんで2月ってこんなに短いんだ!?信じられない、竜崎、僕、職場に戻る。先に寝てて」

 口早にそう言うと、月はまた玄関を逆行して駆け出し、あっという間に居なくなってしまった。
 あんなに心待ちにしていた二人の時間が、指一本触れることなく、1分で終わってしまうとは。

 私は部屋に戻って、ソファに座ると自らの肩を抱いた。
 この日のために仕事もせずに一週間前から宝石店や時計専門店をうろついたり、甘いものが苦手な男性でも美味しく食べられると評判のケーキをリサーチして試食して回ったりしていたのに、どうやら今日中に月はもう帰ってこなさそうだ。
 仕方がない…今日は彼の誕生日であり、彼の意思がこそ優先されるべきなのだ。私の我侭で月を困らせては元も子もない。
 しかし、せっかく準備したのに…と凹む気持ちがどうしても消えない。
 私はソファの肘あてに頭を預けて目を閉じた。

 

 

 仕事がようやく終わって、部屋に戻れたのは夜中の一時過ぎだった。
 本当にこの時期は、色々とやることが山積みで困る。警察組織だって公務員なので、年度末が近いともなるとあれやこれやてんやわんやだ。そういえば今日、誕生日だったみたいだが(竜崎に言われるまですっかり忘れていた)それどころではない。

 玄関を開けると、明かりがまだついている…先に寝ててって言ったのに。
 コートを脱ぎながら部屋に上がると、ソファの上で竜崎がうたたねしていた。エアコンが入ってるから風邪はひかないと思うけど…ベッドに行けばいいのに。
 少しおなかがすいたので、キッチンを覗いて面食らった。
 テーブルの上にご馳走が所狭しと並べられている。
 まさか竜崎が?と思ったけど、器を見る限りではデリバリーのようで、ちょっと安心した。

 でも、用意してくれてたんだ…悪いことしたな。
 冷蔵庫を開けると、ホールケーキまで入っている。そっと取り出して箱を開けてみると、チーズケーキのようだった。甘いものをあまり好まない僕のために選んでくれたのだろう。


「…竜崎…」
 僕は彼の耳元で優しく囁きながら、その細い身体を抱え上げて寝室に運んだ。彼は僕の腕の中でむずかる様な小さな声をもらす。
 ベッドに運んで、布団をかけてあげる。
 白い頬に口付けると、少しだけ、目尻に涙が見えた気がした。
 明日、彼の用意してくれたご馳走とケーキを食べよう。仕事が何時に終わるか分からないけど…なんとか7時…いや8時までに帰って…ケーキ…もチーズケーキだから大丈夫だと思うし、デリバリーも一日くらいならたぶん…なんとか…。

 僕は急いでスーツを脱いでスウェットに着替えると、竜崎の隣にもぐりこんで、彼を抱きしめた。
 お前がそばに居てくれるから、生きていられるんだ。竜崎。
 彼が目を覚ましたらそう告げよう。






1mmも祝ってなくてすいません…!!

Lたんが月に送ろうとした時計ですが、「わーこれいいな」みたいな感じで選んだんですが、値段調べたら819万円って書いてあってめんたま飛び出るかと思った ( д )゜゜

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