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管理人の日常とか妄想を綴るトコです。いただいたコメントには、ブログのコメント機能で返信しております。
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原稿が進まなくて煩悶中なので、自分にハッパをかける為にサンプルを載せて見ます。
拍手コメント(結構前にもらった)のお返事は次回載せさせていただきますごめんなさいごめんなさいごめんなさい( ´△`)


※まだ途中です
※そしていきなり途中から始まっていますサンプル
※添削とか全然してないぜ
※えー…


頑張ります。SF。





「定休日とかあるんですか?」
 ライトが聞くと、竜崎は首を横に降った。
「私が休みたい時に適当に休みます」
「そうなんですか?」
「どうせ、定期的に薬を処方する方が居るくらいで、あとは待機となりますので…緊急時は連絡を頂いて駆けつけることになっておりますし」
「なるほど…」
 どうせこの月基地内以外の何処にも行けない。確かに勤務時間中は常時メディカル施設に詰めていなくてはならないということもないだろう。やってくる観光客は健康な人間がほとんどだし、事故や急病など、いざという時にかけつけるのはどこからでも変わらない。

「さて、ごちそうさまでした。帰ります」
 竜崎は頭を下げながらティーカップを置き、ソファから立ち上がった。


「もう帰られるんですか?」
「今日は本当にご挨拶だけのつもりでしたので。また明日からもちょくちょく顔を合わせることになると思いますから」
「ええ、その時はよろしくお願いいたします」


 ライトは玄関までついていって、手を振りながら竜崎を見送ると、ドアを閉めた。
 急いで中に戻って自分の片割れを探す。


「キラー!帰ったよ。キラ?」
 何故か彼は居住区内のどこにも見当たらない。
 派出所やコンピュータールームも覗くがおらず、まさか外に出て行ったんだろうかと思った頃に、ようやくひょっこり姿を現した。


「どこ行ってたんだよ!?」
「隠れてたら面白い物見つけたぞ、ライト」


 キラはライトの腕を引いて派出所と居住区を繋ぐ廊下に行くと、その途中にある扉を開けた。
「これ、物置だろ?」
「そう思ってたんだけど、よく見たら別の部屋への入り口になっててさ」
 奥のカーテンを開けると、階下に続く階段があった。ひやりとした地下の冷気が上がってくるのを感じる。
「え?何の部屋だろ?」
「考えてみたら分かるだろ、派出所があるのに、留置所がないのはおかしいじゃないか」
「あ、ああ、そういうことか」
 言われてみれば、この派出所で今までに、容疑者を留置しておく檻のようなものはまだ見たことがなかった。こんなところにあったのか。
 二人で階段を下ると、奥には鉄格子と、中に設置されたベッド・トイレが見える。監視カメラもついており、様子をコンピュータールームから監視できるようになっているのだろう。
「あ、見ろよ、こんなのまである」
 キラが壁にそなえつけてあるガラス戸を指差し、隣のキー解除装置にパスワードを打ち込んで開けた。中には金属の長いものがかかっている。それは通常の物よりも鎖が長い手錠だった。鎖の長さは1.5メートルほどあるように見える。通常の手錠も二つほどあった。
 
「なあ、この檻にあのエイリアンを閉じ込めてやろうぜ」


 ライトは数秒間、キラが言っている意味が分からず、理解してからギョッとして目を白黒させた。
「な、何、言ってるんだよ!?」
「だって、気持ち悪いじゃないかあんな奴、懲らしめて地球に追い返してやりたい」
「馬鹿言うな、彼はこの基地のドクターなんだぞ!?」
 キラは激昂するライトに肩をすくめると、手錠を仕舞っているスペースのガラス戸を閉めた。


「カリカリするなよ…」
「キラこそ、おかしいよ、何言ってるんだよ」
「それより、明日は僕が仕事に行っていいの?」
 今日一日、退屈だったのだろう。キラが期待に満ちた目でライトを見つめてくる。
 ライトは困って口をつぐんだ。
 キラの望みだし、彼の言うことは何でもかなえてやりたい。しかし、意外とホテルの従業員が多かったのと、まだその全員に会っていないのが気になった。相手側からのこちらに対する印象がちぐはぐになるのも困る。やはり最低でも五日くらいは自分が出勤しておきたい。
 そう告げると、やはりキラは不満に顔を歪ませた。


「なんだよ、そんなに心配しなくても大丈夫だって、互いにその日あったことを報告し合えばいいだろ?顔だって、ホテルの公式サイトにスタッフ紹介のページがあったよ、それを見ながら説明を聞けば覚えられるし…」
「でも、僕らが二人いることがばれてしまっては元も子もないだろ。ここは数日でいいから我慢してくれよ」
「ちぇ…いいよ、リュークと遊んでるから」


 二人は階段を上って留置場から離れると、寝る用意をしてベッドに入った。キラがシャワーを浴びている間もムスッと口を閉ざして何も喋ろうとしないのがライトは気がかりでしょうがない。


「おやすみ」
 そう告げるとキラは自分だけさっさとベッドに入ってしまった。ベッドは一つしかないのでその隣に潜り込むしかないが、実に気まずい。
「…おやすみ」
 そっとキラの隣に入ると、ライトは枕元にあるスイッチで部屋の電灯を消した。静まり返った部屋の中、キラの息遣いだけが聞こえてきて胸が苦しくなる。本当はライトだってキラの望みなら何でもかなえてやりたいし、こんな風に彼を不機嫌にさせることなんて本意じゃないのに。でも万が一のことを考えると、二人の生活を脅かす要素を自分から作るわけにはいかないのだ…絶対に。
 もし自分たちが二人いることがばれたらどうなってしまうのだろうか。キラは強制送還…?いや、でも家族同伴はルールとしてはアリだ…事情を説明して変わらずにここで生活を…いや、ルールというなら自分の方が先に破っている。それを思うと、キラもライトも二人揃って地球に強制送還、謹慎もしくは減俸、下手をすると懲戒処分という線すら考えられる。
 まだ初日だっていうのに。そう考えるとひどく先行き不安で憂鬱になる。
 そっとため息をつきながらライトは目を閉じた。


 

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